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瑠璃色
第6章 お互いの気持ち
「そう…ですよね…。私から想われても、やっぱり
困りますよね…。
すみません、えっと…あっ、私…そろそろ帰ります
ね。あと、これ…カサカサッ
私から渡されても困るでしょうけど、今までのお礼
です。気に入らなかったら、捨ててもらって大丈夫
です!
あの…本当に、色々とありがとうございました」
カサッ…カサッ…
早くここから離れよう…
涙が出てくる前に…
ガシッ
「ちょっ、待って!!」
早く離れたいのに、腕を掴まれ、動けなくなって
しまった。
もう、ここに居たくないのに…
泣き顔、見られたくないのに…
「ごめん、俺の言い方が悪かった…
川崎、俺…お前の事が好きなんだ。だから…俺以外の
奴の事、考えて欲しくない…俺が、困るんだ…」
「えっ?嘘…そんなの嘘です。直人さんが私の事好き
なんて…//////」
「俺、絶対お前は、秀が好きなんだとばかり思って…
今日まで、ずっと言えなかったんだ。
だけど、そうじゃないなら…それなら俺と…」
「私も!…あっ…/////」
直人さんの言葉の続き、待てなかった私の口からは
気付けば、言葉が声に出てて。
「えっ?」
「あの…私も…本当は、ずっと直人さんの事が…////
だけど、私は無理なんだって思ってて。
直人さんには、私は釣り合わないって、もっときれい
で可愛い人が、きっとお似合いだなって…」
「なぁ、川崎…俺と、付き合ってくれないか?
俺の、彼女になってほしいんだ!」
「本当に、私でいいんですか?」
「俺は、お前がいいんだ…瑠璃」
「/////直人さん…私を…直人さんの彼女に、ウッ…
して…ください…」
その言葉が口から出ると、溢れていた涙まで、一緒に
流れ落ちていく。
「ずっと、大切にするから…だから、ずっと俺の傍に
いてくれな!」
「コクンッ…/////」