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瑠璃色
第10章 愛の救世主
「イヤイヤ、大丈夫…話しはもう終わったから…
ここでお邪魔なのは、私だよ!
はい!由季子ちゃん、ここに座って…クスクスッ…
よかったね!これから二人仲良くやってくんだよ!
じゃ、すみません…お金、私の分置いておきます。
また明日から、よろしくお願いします…森山先輩!!
…では、失礼します」
「ちょっと待って、瑠璃…まだ話し…」
背中で聞こえる声に、振り返る事もなく…私は、お店
を後にし、タクシーでホテルへ。
もちろん、携帯もオフに。
まだ、寮には帰れない…ううん、帰りたくない…
ホテルに着き部屋に入ると、カードを差し、ベッドに
倒れる。これからの事、考えなきゃな…
「ハーッ…もう、疲れた…」
独り言が口から漏れ出た時
プルル…プルル…プルル…プルル…
部屋の電話に出てみると、フロントからで。
「えっ?」
何で?どうして?慌てて部屋を出てロビーへ。
「おぅ! ニヤッ」
「ちょっと、何であんた…ここにいんのよ!?」
「ハハハッ・・・俺を誰だと思ってんの?」
「…ストーカー?」
「愛の救世主!とでも、呼んでくれっ ニヤッ」
「本当、あんたって…クスクスッ…」
「よしっ、メシ食いに行くぞ!」