この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瑠璃色
第10章 愛の救世主
淵上とホテルから近い居酒屋に来た。
「お前、大丈夫か?」
「えっ?何が?」
イヤイヤッ、大体何でこのホテルに私がいるって知っ
てんの?やっぱり…ストーカーだったりする?…笑
「もう、無理すんな!大体の事は知ってるから・・」
「知ってるって…何を?」
「色々だよ・・・」
「……」
「今日は直人さんと話せたのか?」
「話せたも何も…もう、終わったから フフッ…」
「はっ?終わったって何が?」
「私達の事よ…って、大体の事、知ってるんでしょ?
何かね…直人さん、私と別れたがってたみたいで…
私、全然気付かなくて…ダメダメだよね…ハハハッ…
だから、さっき言ってきた。その時に、鍵とネックレ
スも返したの…何かさ、これでスッキリよ!」
「お前、本当にそれでいいの?」
「それでいいも何も、そう思われてたのに…気付かな
い私って、本当バカだよね…
だけど、今回の事で本当に分かった。私にはやっぱり
恋愛は無理だわ…
ハーッ…結構さ、メンタルやられてる…あっ、でも
大丈夫!もう少ししたら、私、立ち直るし!! ハハハッ
ポロッ…ポロッ… あっ…ゴメン…うっ…ゴメン…」
「バーカ!お前って、本当バカだよ・・・もうマジで
バカ中のバカ!」
「何よ…今日位、もう少し優しくしなよ…大失恋した
ってのに…」
「はっ?お前、誰が大失恋って?」