この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
リップ・エレクト【完結】
第2章 約束に向かって…♡
”こんな視点があったのか…!試供品段階での市場戦略なら、まずは商品とベストマッチングの消費者需要を得ることが、会社サイドへは手堅い説得材料となる。それならば…、風間の戦略切り口は極めて有望だわ”
「風間君!あなたのレジェンヌ観には目から鱗が落ちたわ。…行きましょう、コレで…」
「ええ…。課長の勝負を懸けた渾身の息が吹き込まれたレジェンヌは、絶対ヒット商品にできます」
彼はその間もずっと、両目はスマホに釘付けだった。
”風間君…、あなた…”
「…オレはたった今気づきましたよ。レジェンヌとあなたを重ねていた。”コレ”を自分に塗った時、正直、興奮したんです。それは単に男が口紅を塗ってるってことだと思っていたけど、どうやら違った。なんて、色っぽいんだ…。あなたの唇を塗ったレジェンヌは…」
「私としては逆に言って欲しいけど…」
「ふふっ…、なんか、課長とはいろんな意味でツーカーな意思疎通ができるようですね。早速訂正します。レジェンドを塗った中原アキという魅力的な女性の唇は言いようなく色っぽい。もう我慢できないや…」
ここでトシヤはスマホの画面に顔を近づけると…、なんと、そのままキスをした…。
「!!!」
トシヤは静かに顔を上げ、その目をじっとアキに向けた。
「…目の前の女性が直接の上司じゃなかったら、今夜は躊躇なくあなたを口説いていますよ」
「あなたは自分に正直ね。私も意地は張るけど、自分の気持ちには正直になりたい…。今夜…、今目の前にいるあなたには躊躇しないでもらってもいいわ。その先は、私の気持ちしだいだけど…」
二人はしばらく無言で見つめ合っていた。
「風間君!あなたのレジェンヌ観には目から鱗が落ちたわ。…行きましょう、コレで…」
「ええ…。課長の勝負を懸けた渾身の息が吹き込まれたレジェンヌは、絶対ヒット商品にできます」
彼はその間もずっと、両目はスマホに釘付けだった。
”風間君…、あなた…”
「…オレはたった今気づきましたよ。レジェンヌとあなたを重ねていた。”コレ”を自分に塗った時、正直、興奮したんです。それは単に男が口紅を塗ってるってことだと思っていたけど、どうやら違った。なんて、色っぽいんだ…。あなたの唇を塗ったレジェンヌは…」
「私としては逆に言って欲しいけど…」
「ふふっ…、なんか、課長とはいろんな意味でツーカーな意思疎通ができるようですね。早速訂正します。レジェンドを塗った中原アキという魅力的な女性の唇は言いようなく色っぽい。もう我慢できないや…」
ここでトシヤはスマホの画面に顔を近づけると…、なんと、そのままキスをした…。
「!!!」
トシヤは静かに顔を上げ、その目をじっとアキに向けた。
「…目の前の女性が直接の上司じゃなかったら、今夜は躊躇なくあなたを口説いていますよ」
「あなたは自分に正直ね。私も意地は張るけど、自分の気持ちには正直になりたい…。今夜…、今目の前にいるあなたには躊躇しないでもらってもいいわ。その先は、私の気持ちしだいだけど…」
二人はしばらく無言で見つめ合っていた。