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リップ・エレクト【完結】
第2章 約束に向かって…♡
「課長…、へへへ…、”ココ”は今回の風間案からは外してありますからとりあえずご安心を。でも、そんな潜在イメージの誘い歌もさらりとテイストって主旨はご理解いただけますか?」
「あくまで抽象的な広義でってことでなら…。そこは可としましょう」
”うわー、大したタマだわ、この女上司…。よし、本題に戻るか…”
「で、ですね…、要は、”このショットポーズ”をメインビジュアルにハメたいんです」
「風間君…、その狙いとコンセプト、聞かせてもらうわ」
「はい…。このレジェンヌは課長が企画段階から、ピンクと肌色と薄オレンジを帯びた淡い色彩、そこにほのかな柑橘系の匂いのマッチングをモチーフにして、さらに目に訴えるテカり感という濃厚テイストも添える、従来にないフュージョニックなアピールを内包した変身ツールのリップってのがベースでしたよね?」
「ええ。その通りよ…。それで…?」
ここに来て、二人の問答は弾けるリズム感を発するかのようだった。
***
「僕…、自分の唇に塗って、自我撮りした画像を拡大やトリミングしたりして、多角度でそのビジュアルがどう”受け手”に発するか、いろいろ考えてみたんです。その結果、このリップが映える唇の素材は”厚手”だろうと…」
「風間君!それって、いわゆるタラコ唇の女性ってこと?」
「そうです!今、課長の”レジェンヌ後”の唇をまざまざと見させてもらって、確信できました。このリップの先行マーケティングでは、思い切って、”厚手”の女性をアピールターゲットに据えてしてみたらと。これ…、それなりのウェーブを埋めるんじゃないかって…」
「…」
アキは衝撃を受けた。
そして彼女自身、明らかにタラコ唇だったのだ…。
***
「あくまで抽象的な広義でってことでなら…。そこは可としましょう」
”うわー、大したタマだわ、この女上司…。よし、本題に戻るか…”
「で、ですね…、要は、”このショットポーズ”をメインビジュアルにハメたいんです」
「風間君…、その狙いとコンセプト、聞かせてもらうわ」
「はい…。このレジェンヌは課長が企画段階から、ピンクと肌色と薄オレンジを帯びた淡い色彩、そこにほのかな柑橘系の匂いのマッチングをモチーフにして、さらに目に訴えるテカり感という濃厚テイストも添える、従来にないフュージョニックなアピールを内包した変身ツールのリップってのがベースでしたよね?」
「ええ。その通りよ…。それで…?」
ここに来て、二人の問答は弾けるリズム感を発するかのようだった。
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「僕…、自分の唇に塗って、自我撮りした画像を拡大やトリミングしたりして、多角度でそのビジュアルがどう”受け手”に発するか、いろいろ考えてみたんです。その結果、このリップが映える唇の素材は”厚手”だろうと…」
「風間君!それって、いわゆるタラコ唇の女性ってこと?」
「そうです!今、課長の”レジェンヌ後”の唇をまざまざと見させてもらって、確信できました。このリップの先行マーケティングでは、思い切って、”厚手”の女性をアピールターゲットに据えてしてみたらと。これ…、それなりのウェーブを埋めるんじゃないかって…」
「…」
アキは衝撃を受けた。
そして彼女自身、明らかにタラコ唇だったのだ…。
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