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リップ・エレクト【完結】
第2章 約束に向かって…♡
「試供品レジェンヌの初期マーケティングが成功すれば、一旦、PTは解散させられるでしょう。通例なら、そこから先は営業部に移行して、ヒット商品にできるかは他の部署次第となる…。であれば、当課でのPT段階で我々の戦略提議を外すことができないような環境を作ってしまうんです。それの道筋を僕がつけます」
「その道筋…、具体的に言ってみて!」
「レジェンヌを中原アキの”社内特許品”に据えちゃうんです。そうすれば、あなたは正式にわが社の新商品として製造される段で、レジェンヌの販促過程にずっと影響力と関与を持ち続けることができ、ヒット商品への戦略では発言権も得る…」
「ちょっと…、それって!」
「オレはですよ、レジェンヌとあなたを一線超えた域での重ね合わせに陥っちゃったんです。自己責任っていうんなら、それを受け入れますよ。でも、それだからこそ、あなたとオレでそれに値する到達点までやってみませんかってことです…」
「あなたの言ってる主旨は理解できるし、気持ちも汲める。でも、そうなると、あなた自身の会社での将来を私に捧げるに等しいわ。心中どころか、自分を犠牲にするレベルでしょうよ。それなら、具体的には中原アキとは公私ともに一緒にとかって…、そんなラインを望んでるの?」
「課長、オレもまだ若いし、一人の女性に一生をってところは視野に入ってないんです。あなたとは、拘束しあう仲を求めるつもりはありません。少なくとも今は。…そこで、ズバリ言います。もし、レジェンヌを自分が今言った方向に持ってきたら、もう一度抱かせてほしい。そういうことで、自分の今の気持ちに割り切りをつけます。で、以降、全力を以って当該目的に突進します」
「あなたって人は…」
アキはあきれた表情で大きく肩で息をついていた。
「その道筋…、具体的に言ってみて!」
「レジェンヌを中原アキの”社内特許品”に据えちゃうんです。そうすれば、あなたは正式にわが社の新商品として製造される段で、レジェンヌの販促過程にずっと影響力と関与を持ち続けることができ、ヒット商品への戦略では発言権も得る…」
「ちょっと…、それって!」
「オレはですよ、レジェンヌとあなたを一線超えた域での重ね合わせに陥っちゃったんです。自己責任っていうんなら、それを受け入れますよ。でも、それだからこそ、あなたとオレでそれに値する到達点までやってみませんかってことです…」
「あなたの言ってる主旨は理解できるし、気持ちも汲める。でも、そうなると、あなた自身の会社での将来を私に捧げるに等しいわ。心中どころか、自分を犠牲にするレベルでしょうよ。それなら、具体的には中原アキとは公私ともに一緒にとかって…、そんなラインを望んでるの?」
「課長、オレもまだ若いし、一人の女性に一生をってところは視野に入ってないんです。あなたとは、拘束しあう仲を求めるつもりはありません。少なくとも今は。…そこで、ズバリ言います。もし、レジェンヌを自分が今言った方向に持ってきたら、もう一度抱かせてほしい。そういうことで、自分の今の気持ちに割り切りをつけます。で、以降、全力を以って当該目的に突進します」
「あなたって人は…」
アキはあきれた表情で大きく肩で息をついていた。