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リップ・エレクト【完結】
第2章 約束に向かって…♡
「私の立場では、やたらなことは言えないとは思いますが、昨日の会合での延長で述べさせていただきます。まず風間さん以外の総合職の男性にお尋ねします。レジェンヌ試供品を受け取って、風間さんみたいに自分の唇に塗るなりして、何時間も新リップと向きあった方はいらっしゃいますか?」
挙手した者はゼロだった。
但し、ヤマダを含め3名が家族に塗らせてそれなりに新商品の特性を探った旨は告げた。
「では、それ…、中原課長が試供品を開発したレジェンヌの基本コンセプトを正確に理解した上ですか?今の風間さんのプレゼンの中では何も見ずに、口に出来てましたよ。他に課長の掲げた商品化コンセプトを暗記できてる方いらっしゃいますか?」
全員、下を向いている‥。
「そういうことですよね。であれば、昨夜、課を挙げて積極路線で勝負を懸けるってことで決まったんですから、レジェンヌにはダントツで真剣に取り組んだ風間さんの戦略案に杓子定規な慎重論はいかがなものかと…。これが私の率直な思いです」
”ギャハハハ…、B子最高だわ。さあ…、こうなりゃ、ナカダさんもサラリーマンの性根を見せるだろう”
およそ15分後…、主任のナカダと総合職の男性課員全員が各々意見を述べ終わった。
挙手した者はゼロだった。
但し、ヤマダを含め3名が家族に塗らせてそれなりに新商品の特性を探った旨は告げた。
「では、それ…、中原課長が試供品を開発したレジェンヌの基本コンセプトを正確に理解した上ですか?今の風間さんのプレゼンの中では何も見ずに、口に出来てましたよ。他に課長の掲げた商品化コンセプトを暗記できてる方いらっしゃいますか?」
全員、下を向いている‥。
「そういうことですよね。であれば、昨夜、課を挙げて積極路線で勝負を懸けるってことで決まったんですから、レジェンヌにはダントツで真剣に取り組んだ風間さんの戦略案に杓子定規な慎重論はいかがなものかと…。これが私の率直な思いです」
”ギャハハハ…、B子最高だわ。さあ…、こうなりゃ、ナカダさんもサラリーマンの性根を見せるだろう”
およそ15分後…、主任のナカダと総合職の男性課員全員が各々意見を述べ終わった。