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リップ・エレクト【完結】
第2章 約束に向かって…♡
出走した二人



その日の午前10時半…。
某中堅化粧品会社本社の商品開発推進室二課では、派遣社員の女子職員を除く8人がミーティングルームに集まっていた。


風間トシヤによるレジェンヌの試供品初期マーケティング戦略のプレゼンが開始されて、すでに30分近くが経過してる。
今回の戦略プロジェクトの提議者であるトシヤは、プロジェクターに映し出される企画書の各ページを、かなり端折り気味に説明していた。


”風間君の意図はたぶんでしょうね…。なら、私もそれを受けた対応で皆にはね…”


レジェンヌプロジェクトに対しては、その認識を共有している商品開発推進室二課のトップである女性課長中原アキは、風間トシヤともに、今日のプレゼンでは最初から結論先にありきで臨んでいた。


”昨夜”をクリアした二人は、早くも阿吽の呼吸で出走を切っていたのだ。


***


「…という訳で、今の風間プランで示された初期マーケティングの工程は、試供品段階でとなると、過去例にない予算規模と手法であり、業界規制の抵触とかの精査を含め、本社サイドと密な事前折衝を要すると思います。特に各支社への適宜指示は、風間の説明ではその都度本社承認を飛ばすことを否定しない、スピード最優先を最初から前提としています。ここのところは、今の時点でしっかり本社の理解を得ないと、後々各支社間とのいざこざが生じますよ。やはり、ここは本案の二課採択を急がず、各部署との調整を踏んでからにすべきじゃないかな」


「ヤマダ補佐の今の見解には、のちほど”まとめて”にすることとして、まずは全員の意見を出してもらいましょう。ああ、○○さんはそろそろ業務に戻らないとまずいから、先に発言してもらいましょう。その後ナカダ主任からということで…」


中原アキのさり気なくも計算づくの仕切りぶりに、先ほどまでプレゼンしていたトシヤは、下を向いて苦笑いをこらえていた。


”課長も気合乗ってるわ。オレのボールをちゃんと受けてくれてさ。軽く肩透かし喰らったヤマダぼさ、なんか鼻のアナ膨らましてるじゃん(笑)。それに、B子の昨日を見てりゃ、ここでどんな発言かはヤマダも察しが付くだろうしな…”


ここで、一般職の女性事務職員であるB子が発言に立った。


***


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