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リップ・エレクト【完結】
第3章 困った症状💖
「事実上、課長が仕切って、支社周りは一回もなかったです。なんか九州の件も考慮してかも知れませんが、風間さんが戻ってくるまで、主だった動きは控えていたように私たちには見えました。ヤマダ補佐も全然普通です。たぶん明後日からも、風間さんへの風当たりがどうのってことはないと思いますけどね…」
”ヤマダ補佐は、今B子が言った、九州のトップ左遷を見越した上でのオレの処分だってことに気づいてるんだろう。支社新体制下でレジェンヌのプロジェクトがつつがなく継続されることを望んでる、本社上層部の意思を感じ取っているんだ”
***
「…じゃあ、課長に今の言葉、風間さんからだって伝えますよ」
「ああ、頼む。今日はサンキュウな」
B子との電話は30分近かった。
トシヤは最後に中原アキへも伝言を託した。
”中原課長、謹慎期間中で目の曇りがとることができました。ふたつほど‥”
それは、自分の中原アキへの向き合う目、そしてもう一つはレジェンヌPTの担当社員を離れた、レジェンヌモニターキャンペーンに対する視点という意味あいだった。
そして、その言わんとすることは他ならぬ中原アキなら、読み切ってくれると彼は確信していた…。
”ヤマダ補佐は、今B子が言った、九州のトップ左遷を見越した上でのオレの処分だってことに気づいてるんだろう。支社新体制下でレジェンヌのプロジェクトがつつがなく継続されることを望んでる、本社上層部の意思を感じ取っているんだ”
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「…じゃあ、課長に今の言葉、風間さんからだって伝えますよ」
「ああ、頼む。今日はサンキュウな」
B子との電話は30分近かった。
トシヤは最後に中原アキへも伝言を託した。
”中原課長、謹慎期間中で目の曇りがとることができました。ふたつほど‥”
それは、自分の中原アキへの向き合う目、そしてもう一つはレジェンヌPTの担当社員を離れた、レジェンヌモニターキャンペーンに対する視点という意味あいだった。
そして、その言わんとすることは他ならぬ中原アキなら、読み切ってくれると彼は確信していた…。