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リップ・エレクト【完結】
第4章 二人三脚で再び
二人三脚で再び
その二日後…、トシヤは職場へ復帰した。
指示通り、通常より30分ほど早く出社し、中原課長との申し合わせを持った。
「課長、この度は多大なご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。謹慎期間は大変有意義に過ごさせていただきました。今後とも、本PT、よろしくお願いします!」
まずはこう反省の弁を述べ、立ったまま頭を下げた。
「いい顔で戻って来たわね、風間君。まあ、座って。一昨日のB子ちゃんからの連絡は私の指示だから。あの子があなたに告げたことは、私が伝えておきたかったことだと承知しておいて」
「課長…、じゃあ…!」
「うん…。とにかくレジェンヌのPTはあなたのカムバックと同時に即加速するわ。まず、新体制の北九州に飛んで。前回の仕切り直しを思いっきり、担当部署に持ちこんできなさい。手法は今まで通りで構わない。そうね、明後日から一泊でどう?」
「ええ、大丈夫です。各支社のHPはむしろ謹慎中の方がじっくり注視できましたから。即、対応取れます」
「そう。それじゃあ、この五日間の動きをざっとね…」
「はい…、あっ、その前にB子ちゃんに頼んだ僕からの伝言なんですが…」
「ああ…、”あれ”なら承知よ。今のあなたと私なら、あのくらいのシグナルは互いにツーカーでしょう?」
ここでアキは、何ともさわやかな笑顔を浮かべた。
それはトシヤに向けて…。
もっとも、いきなりなこのスマイル光線で、さっそくトシヤの下半身は敏感に反応してしまい、困った症状は相変わらずだったが…。
が、しかし…。
彼の体は”反応”しても、彼女に向きあう気持ちという目は、以前と違っていたのだ。
この日、中原アキと風間トシヤの二人三脚のひもは、さらに強く結ばれることとなった…。
***
その二日後…、トシヤは職場へ復帰した。
指示通り、通常より30分ほど早く出社し、中原課長との申し合わせを持った。
「課長、この度は多大なご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。謹慎期間は大変有意義に過ごさせていただきました。今後とも、本PT、よろしくお願いします!」
まずはこう反省の弁を述べ、立ったまま頭を下げた。
「いい顔で戻って来たわね、風間君。まあ、座って。一昨日のB子ちゃんからの連絡は私の指示だから。あの子があなたに告げたことは、私が伝えておきたかったことだと承知しておいて」
「課長…、じゃあ…!」
「うん…。とにかくレジェンヌのPTはあなたのカムバックと同時に即加速するわ。まず、新体制の北九州に飛んで。前回の仕切り直しを思いっきり、担当部署に持ちこんできなさい。手法は今まで通りで構わない。そうね、明後日から一泊でどう?」
「ええ、大丈夫です。各支社のHPはむしろ謹慎中の方がじっくり注視できましたから。即、対応取れます」
「そう。それじゃあ、この五日間の動きをざっとね…」
「はい…、あっ、その前にB子ちゃんに頼んだ僕からの伝言なんですが…」
「ああ…、”あれ”なら承知よ。今のあなたと私なら、あのくらいのシグナルは互いにツーカーでしょう?」
ここでアキは、何ともさわやかな笑顔を浮かべた。
それはトシヤに向けて…。
もっとも、いきなりなこのスマイル光線で、さっそくトシヤの下半身は敏感に反応してしまい、困った症状は相変わらずだったが…。
が、しかし…。
彼の体は”反応”しても、彼女に向きあう気持ちという目は、以前と違っていたのだ。
この日、中原アキと風間トシヤの二人三脚のひもは、さらに強く結ばれることとなった…。
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