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第4章 過去の女と後輩

修「晃…銀行に寄ってくれ…お前…今日通帳持ってたろ？」

晃「はい…ダッシュボードの中に…」

元がそれを取り出して確認する…

元「これには一億ほど入ってる…」

修「…わかった…貸してくれ…1人一千万…いいか？」

2人は頷き…晃は車を銀行の前に止め修だけ降りて銀行に入って行き15分ほどで出て来た…

修「先ずは蓮の実家だ！」

高速に乗って蓮の実家に行く途中…

元「どうするんだよ？美樹に先に確認しないと…」

修「蓮の家族にはまだ言わない…ただ蓮に会いに行くだけ…今どうなってるかわからんし…」

車がそこに着くと表札が違う…

修「晃…弟の大学分かるか？」

晃は首を振り車を出した…

修「少し待て…止まってくれ…」

修は車を降りて蓮の左右の家のインターホンを押して何か聞いている…

三軒ほど確認して戻って来た…

修「弟の大学は多分分かる…ただ1人暮らししてるらしい…実家は俺らが卒業してしばらくして引っ越したらしい…k大学だ…」

晃はすぐ…携帯でその大学に連絡した…お得意の口八丁で在籍確認は取れたが連絡先や住所まではさすがに無理で…

晃「どうします？」

元「とりあえず美樹のところに…」

修「仕方ない…行こう…」

夕方美樹の住所まで来た…二階建てのアパートだった…3人は色々相談してとりあえず修だけで行く事になった…部屋に明かりが付いている…

ドアベルを押すと…

美樹「はーい…」

ガチャ…

修「よう…突然悪い…少し話しがある…」

美樹「……修…なんで…」

少し困った顔をした美樹に…

修「実は…」

来た理由を説明して行くと少し青ざめた美樹は…

美樹「ごめん…帰って…悠のご飯作ってて忙しいの…」

修「……心配すんな…向こうの両親は引っ越して行き先不明だよ…それに…経緯はどうでもいい…一つだけ教えてくれ…蓮の子か？」

美樹は諦めたのか…少しして頷き…後ろを振り向き…

美樹「悠？来て〜…」

チョコチョコと美樹の足元に歩いて来て修を見上げて…

悠「…ママ…誰？」

美樹「悠のお父さんの友達…遠くから会いに来てくれたの…悠…挨拶して？こんばんわって…」

美樹の足元から出て来たその子に合わせて座り…

悠「こんばんわ…おじさん…お父さんのお友達？」

修「こんばんわ…えらいな！ああ…」