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楽園コーポレーション
第1章 始まり…
晶子の本採用が決まり由紀も大学は院まで進む事もありあと数年は働いてくれるらしい…

元は2人をずっと観察していて晶子はすぐ落ちると感じている…由紀は機会があればと晃も思っているだろう…

由紀も晶子もまさかそんな欲望があっての採用だとはつゆほどにも思って居なかった。

晃が海外出張で多少纏まったお金を必要としていて銀行に連絡した…向こうが直接会社に来て手続きをしてくれると言う事だったので晃に迎えに行かせるついでに必要額を外貨預金口座から引き出し新たに円で外貨を買うため銀行間のやりとりを済ませて来て貰うことにした。

ここ数日で1番安い価格で外貨を買うそして以前買った外貨で今回買う価格より多少高い値段で取引した分を引き出して外貨建てのリスクヘッジを取る…銀行で少し打ち合わせをして行員と会社に戻ると修が応接室で待っていた…

由紀に飲み物をお願いして三人で打ち合わせ出張先で支払いがある口座に連絡一本で振込と手付金の外貨を受け取りそれを修が自宅の金庫に収める…

行員を送ると言うと大丈夫だと言われ玄関まで送り出して5階に戻る…

晃「ただいま〜晶子ちゃん…航空券は大丈夫?」

晶子「はい…携帯にメールしましょうか?」

晃「うん…宜しく…由紀ちゃん…悪いけどコーヒー貰える?」

由紀「は〜い!」

修が部屋に入って来て…

修「晃…金庫に入れてあるから行く前に寄って行けよ…」

晃「了解です…あと買付け手続きは終わってるんで3日後に確認してください…」

元に向かいそう言うと頷き

元「向こうに口座持って置かないとダメだな…手間がかかり過ぎだ…丁度いい機会だから調べて可能ならついでに開いて来いよ…」

修「元…今日話しをして行員から向こうと取引のある銀行を紹介して貰ってる…即日送金が可能らしいから…晃に書類一式預けてある。」

元「流石!…そう言えば…二階の空き部屋もなんか考えないとな…もう一年近く放置してる…あのデッカイベットも…最近誰も泊まりに来なくなったし…」

晶子「そう言えば下に皆さん住んでるんですよね?空き部屋なんかあったんですか?」

元「ああ…ここ買った時に二階、三階は居住区に改装したの…俺達の部屋はみんな同じ作りで寝室、リビング、トイレ、洗面所と風呂場だけで客間ねぇからそこに泊まって貰ってたんだよ…」
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