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Gemini
第12章 夏が始まる
「ごめんごめん!」
顔を赤くした私を宥めるみたいに、謝るユウキさん。

「ま。結果から言うと、いたって普通だよ。」

「普通なんだ…」
ホッとした私を見て、苦笑いしてる。

「出ない人は出ないとかいう話も聞くけど…」
ユウキさんが顎に手を当てて過去の経験のページをめくっているようだ。

「よかった…」
小さく心の声が漏れてしまった。

「意外だな。カナちゃんはそんなイメージ全く無かったわー」

「えっ!!出るかどうか見た目で分かるもんなんですか?!」

「あー…いや、そっちじゃなくて」

「?」

「あれ?でも彼氏はいないって言ってなかった?」

「あっ、その…私の、あの、トモダチの話で…」

「へぇ」と言ったユウキさんの目は確実に疑ってたけど、かといってそれ以上深く追求されることも無かった。

「また、なんかあったら相談して。それ系でも、じゃなくても。」

「あ。はい。」

「カナちゃん、LINEは?」

「やってます」

QRコードを読み取って登録すると、[悠木 眞]とあつた。

「ユウキって、苗字だったんですね?」

「そうそう。下の名前だと思ってたから、あのイントネーションだったわけね。」

「ユウキ…」

「マコト。ってか、カナちゃんもカナちゃんじゃなくて、かなで…ちゃん?」

「そうです。あれ?言ってませんでした?」

「カナって言ってた。そうか、かなでちゃんね。でもいっか、カナちゃんでも。」

「うん。そう呼ぶの悠木さんだけだけど。」

「いいね、それ。つか、マコトでいいよ。」

「うーん…マコトさん?やだ違和感しかない」

「違和感って、失礼な」


心の中にあった悩みも消えて、気持ちよく笑っていたらふと悠木さんが真顔になった。
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