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Gemini
第3章 悪戯な笑み
「いとこなのに、手出しちゃだめだろ?」

「手は出してないよ」

(出してない…キス、だから?)

「そうなの?カナデ?」

「あ、挨拶みたいなものでしょ?フランスじゃ」

「へぇ…じゃあ、オレとも挨拶しようよ」

すぐ隣に座ってきたルカは、私の膝の上のぬいぐるみをどかした。でも、目の前に迫ってきたルカの顔はいつまでも触れてこなかった。

「カナデから、して」

ノアを見ると、諦めたような呆れたような表情をしてる。でも止めてはくれないんだね。

思い切って唇にチュッと触れた。

「それだけ?ノアのと全然違うじゃん」

「もう許してあげなよ、ルカ」
そんなノアの助け舟は逆効果だったみたいで、ルカが余計しつこくなった。

「ノアとはどんな挨拶してたっけ?」
一本の指で顎を持ち上げられるとルカの舌が入ってきて優しく私の歯を舐めた。

「ん…ふっ…」

口調とは正反対のゆっくり穏やかな舌の動きは、とても優しかった。

「ふぅ……っん…ぁ……んっ…」

させるがままにルカのキスを受け入れていただけだったのに、舌の先を吸われてつい息が漏れてしまった。

(ノアの前で恥ずかしい…)

「カナデ、どっちの方がうまい?」

「っ…そんなの、知らないよっ」

「オレでしょ?」

またルカが顔を近づけてきたとき、ノアがイスから立ち上がってルカの肩に手を置いた。

「もう止めなよ」

「止まんないよ」

ルカの舌はつつくみたいにして私の舌を誘うから、私の舌先はルカの舌を弾くようにして応えた。

(私…なんでこんなキスしてるんだろ…)

頭がポワッとしてきて、背中を支えてるルカの腕に体を任せかけたとき…ぐいっと腕を後ろに引かれた。
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