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Gemini
第13章 花火大会の夜
「いいね、その格好もかわいい」

「なんか今日…甘くない?」

「え?ストレートティだけど?」

「違う。ルカが。」

「そ?気のせいだろ?惚れた?」

「ち、違うし!」

「はいはい。かわいいなぁ、オレのカナデは」
頭を抱き寄せられポンポンされる。

「あとね!」

「んー?なんだよ?」

「着物じゃなくて、ゆ、か、た、だから」

「違うの?」

「違うよ!………多分ね」
照れ隠しに言い返しても、たいした反撃にもならない。

「なぁ、そこのクリーニングって何時まで開いてたっけ?」

「うーん…もう閉まってるんじゃない?」

「やべーな」
スマホを手に取って検索し始めるルカ。私はその隙に左手で握ってたパンツをお尻の下に隠した。

「お、ここ………ダメだ…定休日か…」
ぶつぶつ独り言を言ってるルカを見ながらアイスティを味わう。
「いいね、ここだな」
立ち上がると浴衣と帯をまとめ始めた。

「え?今からクリーニング持っていくの?」

「ああ。旅行にも持ってくんだろ?」

「そうだけど…間に合う?」

「間に合うとこ見つけた」

「あ…りがと…」

「De rien」

「じゃ、あとこれな」
ハーフパンツを渡される。着て帰れってことだ。確かに、浴衣がないと家まで着るものがない。

「あのっ…」

「Je suis fou de toi」
おでこにキスされる。
「旅行、楽しみだな」

子供みたいに無邪気な笑顔を見せた。
かっこいいクセに、かわいすぎる。

「うん」

「あ、一緒に出る?」

「ううん、先に出る」



上半身裸のまま、玄関まで送ってくれるルカ。
軽いキスを交わしてからドアを開けた。

「浴衣…ごめんな」

「ううん、こっちこそ…ありがと」

ブカブカのTシャツとハーフパンツに、浴衣用の小さな巾着バッグを持ってエレベーターホールに向かった。
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