パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 悪戯な笑み

「mon ange…」

「…な…んて…？」

「天使…」
そう言ったルカの唇が私の唇に重なった。やさしく痺れるような波紋が体の隅にまで広がっていく。

その波紋の中心はまだ誰にも触れられたことの無い未知の領域。
（やだ…こんなこと思うなんて…）
あわててその思考に蓋をする。


唇と耳に感じる二つの舌の感触に慣れることはなくて、動かされる度に声が口から溢れてしまう。

「んっ…ふぅ……ぁっ…」

温かい手のひらの感触を服越しに感じた。肩からゆっくり移動するその温もりは、優しく胸のふくらみを包み込んだ。

初めてのことに恥ずかしくて抵抗したかったけど、できなかった。右手はルカと左手はノアとしっかり指を絡ませて繋がれていたから。

唯一出来たのは、止むことなく体を駆け巡る電気信号に足をモゾモゾと動かして反応することくらいだった。もちろん勝手に動いてしまうだけだったけど。

服の上から優しく触っていただけだった手は、ふにふにと胸の感触を楽しむかのように動き始めた。服とブラを介しているのに、時々優しく挟まれる先端が一回り上の刺激を体に与えてくる。

「やっ……やめ…ぅっ……ん…」

「どっちに言ってる？」
一瞬離れたルカの唇が私の唇を掠めながら囁いた。

「胸……恥ずかし…」

「かわいいよ」
そんな言葉と一緒に耳元で熱い息を吐くのはノアだ。胸を触ってるのはノア…なの？

「うん、かわいい」
もうひとつの手がＴシャツの中に入ってくる。

「ちょっと…待っ」

「嫌なの？」
目の前でルカが真面目な顔して聞いてくる。

「嫌…っていうか、恥ずかしいし…」

「プルプルしてて気持ちいいよ」

「よく見せて欲しいな」

「これ、脱ぐ？」
ルカの手がＴシャツをグイグイ上げて、もうおへそは完全に見えてる。