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Gemini
第14章 期待する体
「どうする?ここも行ってみる?」
ノアが観光用のパンフレットを私に見せた。

「どこ?」
ルカの顔が私の顔のすぐ横にまで近づいてくる。

「ぁっ…」
肩が触れ、ピクンと体が反応してしまった。

顔を見合わせたルカとノアの間に挟まれた私は、自分の顔が赤くなるのを止められない。

パンフレットを開いて持ち上げたルカが、私のほっぺにキスしながら言った。
「何?…したくなっちゃった?」

「そういう訳じゃ……んっ…」
ノアは、私の唇をちゅ…ちゅっ…と挟むようにして何度も啄む。

ルカが指で私の顔の向きを変えると、ごく自然に今度はルカとのキスが始まってしまった。

「ホテルに戻る?」
そうノアが言ったのは耳のすぐ横。
ゾクゾクして肩が縮こまる。

「待っ…」
しゃべろうとした唇が塞がれ、ぷちゅぅ…と音がする。
(バレちゃうっ)

またノアの方を向かされると、ルカの舌が耳の中に入ってきた。

「んんっ…」
力が抜けて、顎が空をむく。
ノアがじゅぶぶっと音を立てて私の舌から唾を吸い上げた。

クリトリスが熱くなる。

「ホテ…んくっ…たぃ……」

何とか言葉にすると、ノアの唇が離れた。

「ホテル戻ってどーすんの?」
ルカの囁き声にまた体が疼く。

「して…」
「何?」
ノアの輝いてる瞳が私を貫く。

「…ちよく……して…」

「聞こえないよ」

ルカが私の耳に歯をたてながら囁く。
「ちゃんと言ってみな」

体中がゾクゾクする。
「気持ちよく…して……いっぱい…」


ふたりはご褒美みたいに、私のこめかみに両側からキスをしてくれた。
「行こうか」

「うん」
タクシーに乗ってホテルに戻る。

もう…
これ以上待ちきれない。

私は…したいんだ。
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