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Gemini
第3章 悪戯な笑み
手でムニッと強く掴みながら先端をじゅぶぶっと音を立てて吸ったり、脇腹を優しく指先で撫でながらピンと胸の先を弾いたり、まるでおもちゃのように私の体で遊んでいる二人。

それなのに私は拒むことなんて出来ずに、次々と上書きされる刺激にいちいち声を出して反応してしまうのだった。

脇腹からベロリと舐めはじめた舌が一直線に胸の頂点へ到達すると、背中が仰け反った。
「はぁ…ぅんっ!」

私の反応を楽しむように今度はおへそのあたりからまた頂点へ舐めあげられる。最後にプルンと舌で弾かれる感触に身体の反応が止められない。いや、むしろそれを待ってしまっていた。


「カナデ…」
名前を呼びながら近づいてきた顔は、散漫になってる視界の中でも十分に美しくて、うっとりと見とれてしまうほどだった。

その首に手を回そうと両手を伸ばすと、柔らかい舌が背中をつーっと舐めあげた。

「はぁぁぁんっ…」

痺れるような刺激に骨抜きになった腕は、カクンとベッドに落ちた。

「もう無理だ…」
熱い息を吐きながら、腰の上にチュッと何度もキスをされ、いつの間にか下着に手がかけられていた。

「っ…だめ……っ」

時折指が掠める脇腹も、指先で弾かれる胸も、もはや誰に触れられているのか分からないほどになっていたけれど、理性の欠片が口から零れ落ちた。

「本当に…ダメなの?」
ルカのいつものあの笑みが、私の心をチクンと刺した。少しの刺激にも体をクネクネと動かして反応してしまうのだから、そう聞かれても仕方がない。


「もうおしまいにしよう」
私の顔を胸に引き寄せながらノアがそう言った。

「またそうやってお前は」
ルカは下着にかけた指に力を入れた。

ノアは捲れあがった私のTシャツを下ろして、背中を宥めるように服越しに撫でた。
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