この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Gemini
第17章 バレないように
キレイな白い砂浜にレンタルしたビーチパラソルを立てた。
そのすぐそばに置いたポップアップテントの中で、ゴソゴソと着てきた服を脱ぐ。
「随分大胆な水着だな」
ルカが頭を覗かせた。
「ちょっ……だから、上にも着るんだってば!」
慌てて上に着るヒラヒラのタンクトップを手に取る。
「なるほど…下は?」
「もー見ないでよ!」
「だって、そのままじゃ、ルカのキスマークが見えちゃうからね」
(えっ?!)
慌てて自分の太ももを見る。
内もものギリギリのところに二ヶ所、赤い点があった。
白い短パンを履いてみたけど、少し動くだけで見えてしまう。
「ははっ、わりぃ」
「まぁ、普通にしてたら見えないよ、多分」
「かき氷食うか?」
脳天気な言い方にちょっとイラッとしたけど、確かにこんなとこ注視する人はいないはず。
「どうせならさ…」
ノアがテントの中に入ってきて、ビキニの首紐を解いた。
「え、やだっ」
フワッと胸がフリーになってしまう。
両手で胸を押さえていると、続けて背中のホックも外されてしまった。
「だって見えないんだから、大丈夫だよ」
(でも…乳首が…)
私が手を緩めると、ノアはスルスルとビキニを抜き去った。
細かい柄だから、それこそ注視しなければバレないとは思うけど…裾はヒラヒラしていて心許ない。
「ノア…」
「かき氷だって、ほら、奢ってもらおう」
ノアに手を引かれ、テントの外に出る。
そりゃ確かに私をじっと見てる人なんていない…けど。それなりに人がいっぱいいるし、ふとした時にバレてしまうかもしれない。
ドキドキした。
「カナデはいちご?メロン?」
「俺、ブルーハワイ」
「は?お前には聞いてねーし」
ルカはそう言いながらも、3人分買ってくれた。