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Gemini
第17章 バレないように
ビーチベッドに座ってかき氷を食べていても、私だけ少し背中が丸くなってしまう。
足を置いた白い砂はサラサラで気持ちいい。
ルカは私の足元にそのまま座り、ノアは私のすぐ側で立ったまま食べていた。
「きゃっ、冷たっ」
ピンク色の氷が太ももに落ちてしまった。
「あーあー」
私のそこに顔を近づけて、チュッ…チュッ…とキスするみたいにして足の上の氷を食べた。
「ちょっとっ、ねぇっ!…くすぐったいってば」
それよりも誰かに見られてしまうんじゃないかっていうドキドキの方が大きい。ルカの頭を押すと、素直に離れてくれた。
「もっと落としてみ」
「やだよ!」
「くすぐったいは気持ちいいと同じだろ?」
「そっ……うかもしれないけど…もぉ、やだってば」
私とルカのそんなやり取りを黙って見ていたノアが、おもむろに口を開いた。
「やっぱ俺…」
「ん?なーに?」
まるで独り言みたいに呟いたノアに聞き返す。
「困ってるカナデ見てるとなんか…萌えるみたい」
「えっ??」
「そりゃ根っからのドSだからな」
「そんな性癖無かったはずなんだけどな」
「いや、あったろ?ほらシュナの彼女の…」
「あぁ…そうか。確かに…片鱗はあったのか…」
「あん時だってお前、くっくっくっ…」
ルカは思い出し笑いで、言葉が続けられない。
(シュナ?彼女の?何??…何があったの?)
(…って、そんなことより、困ったり恥ずかしがったりって…確かにそのとおりかも…)
あの時もあの時も…と思い当たる節があちこちにありすぎる。
「ドS…って…」
ノアの意地悪な微笑みを思い浮かべて、少し体が熱くなる。
「つか、お前を興奮させるためにやってるわけじゃねーから、な、カナデ」
「興奮…て、もう恥ずかしいからやめて」
「ほら、その顔も」
ノアが珍しく愉快そうに笑った。
足を置いた白い砂はサラサラで気持ちいい。
ルカは私の足元にそのまま座り、ノアは私のすぐ側で立ったまま食べていた。
「きゃっ、冷たっ」
ピンク色の氷が太ももに落ちてしまった。
「あーあー」
私のそこに顔を近づけて、チュッ…チュッ…とキスするみたいにして足の上の氷を食べた。
「ちょっとっ、ねぇっ!…くすぐったいってば」
それよりも誰かに見られてしまうんじゃないかっていうドキドキの方が大きい。ルカの頭を押すと、素直に離れてくれた。
「もっと落としてみ」
「やだよ!」
「くすぐったいは気持ちいいと同じだろ?」
「そっ……うかもしれないけど…もぉ、やだってば」
私とルカのそんなやり取りを黙って見ていたノアが、おもむろに口を開いた。
「やっぱ俺…」
「ん?なーに?」
まるで独り言みたいに呟いたノアに聞き返す。
「困ってるカナデ見てるとなんか…萌えるみたい」
「えっ??」
「そりゃ根っからのドSだからな」
「そんな性癖無かったはずなんだけどな」
「いや、あったろ?ほらシュナの彼女の…」
「あぁ…そうか。確かに…片鱗はあったのか…」
「あん時だってお前、くっくっくっ…」
ルカは思い出し笑いで、言葉が続けられない。
(シュナ?彼女の?何??…何があったの?)
(…って、そんなことより、困ったり恥ずかしがったりって…確かにそのとおりかも…)
あの時もあの時も…と思い当たる節があちこちにありすぎる。
「ドS…って…」
ノアの意地悪な微笑みを思い浮かべて、少し体が熱くなる。
「つか、お前を興奮させるためにやってるわけじゃねーから、な、カナデ」
「興奮…て、もう恥ずかしいからやめて」
「ほら、その顔も」
ノアが珍しく愉快そうに笑った。