この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Gemini
第17章 バレないように
みんな食べ終わって空になった容器を、お店まで捨てに行ってくれたのはルカだった。


ノアはさっきまでルカがいた私の足元に膝立ちになり、私と目線を近くした。

「もう慣れちゃったの?」

「え?何が?」

「ん……これ」
その瞬間、ビクンと肩が縮こまる。

一瞬ノアの指が掠めただけの胸の先からジーンと痺れが広がった。


そう…この顔だ。
観察するような冷静な目と、全てを見透かしているような微笑み。


ううん、と首を横に振る。


「そんな誘うような顔しないで、カナデ」

ノアの手が私のほっぺを撫でた。
せっかく我慢してたのに、ふぅんっと鼻から甘い吐息が漏れてしまう。

私はノアの目線に射抜かれたまま、身動きが取れずにいた。

「舌…出して」
そう言いながら顔を近づける。

(キス…するの?こんなとこで?)

恥ずかしいのに、私はノアの言いなりだ。


舌の先が触れ合う。


(…え?)
いつもならもっと私の中に入ってくるのに、舌先がほんの一瞬触れただけで終わってしまった。

「不満そうな目、してる」

「そっ、そんなことないよ」

「あるよ」

ノアがもう一度顔を近づけたので、私は自動的に目を閉じ首を傾けた。


「かわいい」

ノアの言葉で目を開けた。
私と同じ方に首を傾けてるノアは、近づく様子もなく目の前でニコニコしていた。

文句を言おうと口を開こうとしたとき、ルカが戻ってきた。

「何やってんだよ」
ノアの腕をグーで叩いた。
「はぁ?何が?」
ノアが立ち上がって、雰囲気が悪くなる。

「もー、ルカ!怒らないで。一緒に海入ろう?」

ルカの腕に自分の腕を通して、一直線に海に向かい、バチャバチャと音を立てて水に入る。

「冷たっ!」「冷てっ!」
膝を越えた辺りでふたりの声が揃った。
/463ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ