この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Gemini
第17章 バレないように
ぷふふ…
顔を見合わせて笑うと、ルカの機嫌が直っていた。
「次、冷たいって言った方が負けね」
「表情も無しな」
「余裕!」
ふたり、手を繋いで進んでいく。
「あ、あー気持ちいい!」
「このくらいじゃないとな!」
繋いだ手に力が入るだけで、笑ってしまう。
おへその辺りに来た時、思わずNGワードを言いそうになる。ルカはまだ足の付け根あたりで、余裕そうに笑っていた。
ニヤニヤにこにこしながら進んでいく。
ルカの今にも、いーーっ!て言いそうな顔してる。
「何?冷たいの?」
「は?全然?」
私の胸が水につかると、もう冷たさはへっちゃらになっていた。そんな競争をしてたのも忘れて、ふたりどんどん進んでいく。
「ノア、私たちのこと見えるかな?」
「だいぶ遠いな。足ついてる?」
「まぁね、でももうギリギリかも」
「おちび」
ルカが私の腰に手を回して、ひょいっと抱き上げた。
「水中じゃなきゃ、100パー持ち上がんねー」
「ちょっとー!!」
ルカの腕の中で暴れるとルカの抱きしめる力が強くなった。
「んっ…」
周りにはたくさんの人がいるのに、ルカは私の口に蓋をした。
引き離さなきゃという私の意思を消し去るほどの強い力で抱きしめられ、自然と私の口は緩まりルカの舌と蕩けあうことを許してしまった。
太陽の明るさと優しい波の音、楽しそうな人たちの声で溢れてる。
両腕でルカに抱きつきながら人目も憚らずキスをした。
たくさん人がいても、私たちを知っている人は誰もいない。
浜辺でこっちを見てるたった一人をのぞけば。
ルカはむしろ誰よりもノアに私たちを見せつけたかったのかもしれないけど、そのときの私にはそこまでの意図は無かった。
昨夜一線を越えたことで、私とルカ、ルカとノア、ノアと私のバランスが変わった。感覚としてはいい方向に向いているような気がしていた。
顔を見合わせて笑うと、ルカの機嫌が直っていた。
「次、冷たいって言った方が負けね」
「表情も無しな」
「余裕!」
ふたり、手を繋いで進んでいく。
「あ、あー気持ちいい!」
「このくらいじゃないとな!」
繋いだ手に力が入るだけで、笑ってしまう。
おへその辺りに来た時、思わずNGワードを言いそうになる。ルカはまだ足の付け根あたりで、余裕そうに笑っていた。
ニヤニヤにこにこしながら進んでいく。
ルカの今にも、いーーっ!て言いそうな顔してる。
「何?冷たいの?」
「は?全然?」
私の胸が水につかると、もう冷たさはへっちゃらになっていた。そんな競争をしてたのも忘れて、ふたりどんどん進んでいく。
「ノア、私たちのこと見えるかな?」
「だいぶ遠いな。足ついてる?」
「まぁね、でももうギリギリかも」
「おちび」
ルカが私の腰に手を回して、ひょいっと抱き上げた。
「水中じゃなきゃ、100パー持ち上がんねー」
「ちょっとー!!」
ルカの腕の中で暴れるとルカの抱きしめる力が強くなった。
「んっ…」
周りにはたくさんの人がいるのに、ルカは私の口に蓋をした。
引き離さなきゃという私の意思を消し去るほどの強い力で抱きしめられ、自然と私の口は緩まりルカの舌と蕩けあうことを許してしまった。
太陽の明るさと優しい波の音、楽しそうな人たちの声で溢れてる。
両腕でルカに抱きつきながら人目も憚らずキスをした。
たくさん人がいても、私たちを知っている人は誰もいない。
浜辺でこっちを見てるたった一人をのぞけば。
ルカはむしろ誰よりもノアに私たちを見せつけたかったのかもしれないけど、そのときの私にはそこまでの意図は無かった。
昨夜一線を越えたことで、私とルカ、ルカとノア、ノアと私のバランスが変わった。感覚としてはいい方向に向いているような気がしていた。