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Gemini
第18章 3人の時間
(またあの波が来る前に…)
「も、無理だから変になっちゃうから、ノアっ」

まくしたてるみたいに早口になるのは、ノアの手が離れる気配がない上に、またすぐ近くに快感の入口が見え始めたから。

(やば…また…)
「やぁぁああっ…ノアぁぁ…止めてぇ…」

ルカに強く抱きかかえられてるはずの体が、仰け反る。

その震えから逃れるためなのか、本能的に腰が高く浮き上がった。でもむしろ、ノアの手が離れてから湧き起こった快感の方がすごかった。

「ぁ………ぁ…………」

ノアの手を濡らしたことにも気づかないまま、体の力が抜ける。ルカにくたっと寄りかかると、抱き寄せてまた涙にキスをしてくれた。

「気持ちよかった?」
「知らないっ」
ノアの優しい問いかけにも、ぷいっとルカの胸に顔を伏せた。

「よしよし」
ルカが頭を撫でてくれるのが嬉しくて、わざとノアに背を向けルカとだけキスをした。
ルカの手が私の頬を包んで、優しく舌を差し込む。私の口の中をひとつずつ大切に撫でるみたいな柔らかい舌。

両腕をルカの首に回して、真正面から私もその舌を追いかける。片足を床に降ろして、ソファについた片膝で体重を支える。

「ごめんね、許して」
ノアがバスローブを捲って私のお尻にちゅうっとキスをした。唇を離そうとする私をルカの手が離してくれず、ルカとのキスも続いていた。

「ん…ふぅっん……ん…」
ノアの舌がまたそこに近づいていくのを感じて、つい鼻から息が漏れてしまった。

ちゅぐっちゅぐっと音がして、まるで舌が入り込んでるような感触がある

「んむっ……んっ…ぁっ…ふぅ…ん」

顎が上がって唇が離れても、繋がっていた唾液の糸をすすりながらルカが近づく。
そしてまた舌が触れ合った。
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