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Gemini
第18章 3人の時間
「ホテルのバス来るまで、まだ時間あるね」

シャワーから出ると、ノアがベッドに座っていた。

「ギリまでここにいればいいだろ」

「…うん、そだね」

「何か食う?」
ルカがテーブルの上から食べもののメニューを見つけた。

大きなソファがあるのに座れないのは、私がビチョビチョにしてしまったせいだ。

立ったままふたりでメニューを捲っていたときだった。

~♪
スマホの着信音が流れた。
会話が止まる。

「私の…」
ママたちだったら…出たらバレちゃう?

ドキドキしながらバッグの中からスマホを取り出すと、画面には〘奈良橋和樹〙の文字。
ハッとして、思わず画面を胸に伏せてしまう。

「出れば?」

「ううん、いい、大丈夫」
そう言ってる手の中で、着信音は鳴り続けている。

「母たちじゃなくて…」
ノアがわざわざ言葉にする。
「友達でもない、ってことか」

「え?あいつ?」
ルカの顔がキッときつくなる。

「もういいってば…」
どうしてこういう時、うまくごまかせないんだろう…。ゆっくりと考える時間が無かったけど、和樹から連絡がくるなんて…。

オーバーヒートしそうなほど、グルグルと思考が巡る。

「かわいそうだろ、出てやれよ」
ルカが私のスマホを取ろうするのを避けたとき、うっかり通話ボタンをスライドしてしまった。

[ も、もしもし… ]
すごく久しぶりに感じる和樹の声。

「もしもし…」

[ 今、平気? ]

「ん…ちょっとなら…」
ルカもノアもしっかり聞き耳を立ててる。

[ うちにあった着替えとか、ヒロから彼女に行くように … ]
深く理由まで聞きたくなくて、最後まで聞かずに話し始めてしまった。
「ごめんね、迷惑かけて!凛から聞いてる」

[ そか…えっと、うち、家族でちょっと出かけることになって、渡すの先になるのも…と思って…ってか、母親があーだこーだ言うから…]

ルカが床に膝をついて私のお腹にキスをし始めたせいで、半分以上は耳に入ってこなかった。
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