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Gemini
第19章 滲入
絶対に顔に出さない
絶対に声も出さない
だからお願い…ちゃんと…


沖縄に来て以来、双子に弄られ続けている体は、本当に気持ちいいことを知ってしまった。
ふたりといればいつでも喜ばせてくれてたから、こんな状態でいるのが辛くて仕方がない。


躊躇もなく足を大きく開き、より強い刺激を求めて腰を前にずらす。

「あーあー、こんなプリプリにしちゃって…」
ルカはそう囁きながらも、たまにしかそれに触れてくれなかった。

「このヌルヌル、全部舐めてあげたいよ」
ノアは私の中から掬い出すみたいに、丸く円を描くように動かしていた。


違うの…そんな触り方じゃなくて…
昨日してくれたみたいに…



願いも虚しく、それ以上でもそれ以下でもない刺激しか与えられないまま、室内が明るくなってしまった。人が動き出すと、その波に遅れないようにまた順路へ戻る。

「ねぇ…ルカ…」

「ん?なに?」

「ねーぇー」

「なんだよ?」
「ちゃんと言ってみたら?」
ノアも口を出してくる。
でも歩く足は止まらない。


「あ、サメだって」
掲示を指したその指を見るだけで、熱くなるような気すらしてくる。昨日はその指でアヌスに意地悪してくれたのに…

「あの歯、見てみ?」
ルカの唇に見とれてしまう。その唇で、乳首やクリトリスにもいっぱいキスして欲しい…



やっとママたちがLINEを見てくれて、無事合流してランチタイムになった。

ストローを咥える唇を見ても、フォークを持つ指先を見ても、もうそのことしか考えられない程に、頭の中はいやらしいことに支配されていた。

テーブルの下で足がコツンと触れると、何かの合図なんじゃないかって期待してしまう。
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