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Gemini
第20章 海鳴り
頭を下げたルカが胸の先端にキスをした。

「ぁぅっ……ん」
腰が素直に反応する。

「よかったね、ずっとして欲しかったんでしょ?」
ノアは右側もブラからはみ出させると、ムニッと掴んだ。

「でも…ここじゃ……」
「でも」って言ってる段階で認めちゃってる。

「ほら言ってみ、いつもの」
ルカはそう言いながら砂浜に膝をつく。そして、スカートの中に手を入れて、自分の方に引き寄せた。

「Emmène-moi au paradis」

「上手♪」
ノアの手は両胸の先端をクリクリ捻りながら大胆に揉みはじめた。

「あぁぁっ…」
捲り上げられた部分にルカの顔が埋もれていく。

柔らかな舌が線を引きながら近づく。
ずっとずっと欲しかったところに。

もう我慢なんて出来ないよ…

ちゃんと最後まで…

お願い…



体重の半分をノアに預けて、私の片足はルカの体を跨ぐように広げられていく。


これなの…

そこなの…


「気持ち…いいっ……」

ほんの僅かな時間で、天国へ繋がるひとつめのドアを開けた。


立て続けにもう一度、ルカに転がされたクリトリスは私の体に甘い痺れを与えてくれた。

膝に力が入らずに倒れ込みそうになった私を支えながら、ノアが車の方へ連れて行ってくれた。
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