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Gemini
第20章 海鳴り
歩く度に擦れる内ももは明らかに濡れてた。
ルカの言うようなぬめりはなくて、水のようなサラサラ感じ。汗だと思いたかったけど…たぶん違うんだろうな。

車のバックドアを開けたところにノアが座った。
すぐ横に買ったばかりのタオルを敷いてくれた。

「おいで」
ノアは手を出して私を引き寄せ、ルカはノアの反対隣に座った。

「足、上げて」
サンダルを履いたままの足を、車に上げると海に向かって晒されてしまった。

「こっちも、な」
ルカに足首を掴まれて、両膝が体の前に来る。

「恥ずかしい?」
「……ぅん…」

「もっと気持ちよくなりたいだろ?」
「…うん……」

二人とも胸を揉みながら、左右から耳の中を舌で撫で回してくる。
見えるところに人が来てしまわないかと気が気じゃなくて、初めのうちはなんとか目を開けつづけようと頑張っていたけど、ノアが耳たぶに歯を立てた瞬間、その理性は消え去ってしまった。

ノアとキスをし始めたら、ルカが私から離れていったのが分かる。でも、コンビニで買った袋をガサゴソとしていることには気づかなかった。


「ルカがいいものくれるって、よかったね」
キスの合間に言われた言葉の意味を考える。

アヌスに何かが触れ、その意味を理解した。
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