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第20章 海鳴り

「ぁ……あっ……ぁぁ……」

ルカの指が私の体内に侵入してくる。

（だめだよ…汚いよ……）
そう言いたいけど言葉にはならない。

「解れすぎじゃね？」
ブーン…と私の中が震え始めると、ルカの指が抜かれた。

「んっ……ぁ……ああっ……」


「キス、サボっちゃだめだよ」
ノアとの繋がりが深くなる。

「うねってる」
ルカが指先で私の形を優しくなぞると、またノアとじゃれていた舌の動きが止まってしまう。

「この音、聞こえるか？カナデ」
ルカの指が動く度に、ピチャピチャという音が嫌でも耳に入る。
首を横に振ると、ルカの指が少し中に入ってきた。

（あっ…そこは……）
優しく円を描くように私の中をなぞる指。

ブーンという振動を発しているところとは違って、粘膜を擦るとぬめりがとめどなく垂れていく。

「やらしいなぁー」

「どう？痛くない？」

「気持ちい…」

「かわいいな、俺の子猫ちゃんは」
ノアまでそこに手を伸ばす。
乾いた指がクリトリスに触れて、一瞬ピリッとしたけれど、押しつけるように撫でられてすぐに気持ちよくなる。

ルカの指は、私の体がビクビクと反応してしまうあるひとつの場所を一定のリズムでしつこく押し続けていた。