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Gemini
第1章 家庭教師
うんうんと美しい笑顔で嬉しそうに頷くから、頑張って思い出す。
「プロテアー…ゼ?」
「うん!正解。じゃ、ラスト」

「脂肪、リパーゼ」

「parfait!」
えらいえらいと頭を撫でられて、心の底から嬉しさが込み上げる。試験でいい点数とって、もっと喜んで欲しくなっちゃう。

中高一貫女子校育ちの私には少し刺激が強すぎる家庭教師だけど、実際勉強をみてもらうようになって成績は少し持ち直してる。


この美しい家庭教師は私のいとこの希碧(ノア)。大学三年で私の5コ上だ。ノアにはまったく同じ顔をした双子の弟の琉夏(ルカ)がいる。

ノアたちのお母さんと私のお母さんも一卵性の双子。なのに、なんでこんなにビジュアルの差があるのかというと、ノアたちのお父さんはフランス人で私のお父さんは生粋の日本人だから。
まぁ、今はどちらの母も離婚しちゃって、シングルマザーだけどね。

初めてノアとルカに会ったのは3年くらい前。離婚して帰国したとき、このマンションに引っ越してくるのを手伝ったんだ。まさかその後、自分もここに引っ越してくるなんて思ってもなかったなぁ。

あまりのかっこよさにまともに顔も見れなかったあの時に比べると、顔を合わせる機会も増えて、少しまともに会話できるようになった…つもりではいる。


「消化酵素の組み合わせは絶対に出るからね。
あと、この図と臓器の名前。
カナデ、ちゃんと復習するんだよ。」

「うん、分かった。」

「じゃあ、ここは?」
片付けていた手を握られて、薬指をなぞられた。
「し、脂肪っ…リパーゼ!」

「正解」
頭を引き寄せられて前髪の上からおでこに軽くキスをされた。
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