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Gemini
第21章 現実
沖縄から帰った翌日、和樹のLINEで目が覚めた。
[何回もしつこくごめん。今週時間あったら、こことかどう?興味ない?]
貼られたURLは、ハリネズミカフェへのリンクだった。
「かわい」
思わず口に出てしまうほど、コロコロしたチクチクの画像だらけで、見てるだけで癒される。
沖縄で通話したあの日からちょくちょくLINEが来てたけど、すべて未読のままで過ごしていた。
あんなにドキドキした相手だったのに…
ルカやノアとの関係が進んでしまった今では、LINEの通知をほんの僅かに煩わしく感じる瞬間すらあった。
手帳を見るとノアの家庭教師が数日後にあるだけだった。それなのに、私の指はそれを和樹に知らせるのを嫌がる。
結局そのままLINEを閉じてしまった。
「はぁあ…」
大きな溜息をひとつつくと、もう一度眠れそうな気がしてくる。完全なる現実逃避だ。
ベッドに横になったまま、Tシャツの中の自分の体をなぞる。
(こうやって…ルカに優しく触れて欲しい)
自然とその手は柔らかな胸を揉み、少し硬くなりかけた先端を挟んだ。
眠ろうと閉じていた目にはルカの顔が思い浮かんでいた。
(ルカに触れられたら…胸にキスしたいな…)
手の甲をそっと唇に当ててみる。
[何回もしつこくごめん。今週時間あったら、こことかどう?興味ない?]
貼られたURLは、ハリネズミカフェへのリンクだった。
「かわい」
思わず口に出てしまうほど、コロコロしたチクチクの画像だらけで、見てるだけで癒される。
沖縄で通話したあの日からちょくちょくLINEが来てたけど、すべて未読のままで過ごしていた。
あんなにドキドキした相手だったのに…
ルカやノアとの関係が進んでしまった今では、LINEの通知をほんの僅かに煩わしく感じる瞬間すらあった。
手帳を見るとノアの家庭教師が数日後にあるだけだった。それなのに、私の指はそれを和樹に知らせるのを嫌がる。
結局そのままLINEを閉じてしまった。
「はぁあ…」
大きな溜息をひとつつくと、もう一度眠れそうな気がしてくる。完全なる現実逃避だ。
ベッドに横になったまま、Tシャツの中の自分の体をなぞる。
(こうやって…ルカに優しく触れて欲しい)
自然とその手は柔らかな胸を揉み、少し硬くなりかけた先端を挟んだ。
眠ろうと閉じていた目にはルカの顔が思い浮かんでいた。
(ルカに触れられたら…胸にキスしたいな…)
手の甲をそっと唇に当ててみる。