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Gemini
第21章 現実
遅めのお昼を済ませて片付けをしていると、インターフォンが鳴った。

「あ、ノアだ。奏、開けてあげて」

ノアは沖縄からまとめて郵送したお土産を持ってきてくれた。

「今コーヒー入れてるけど飲む?」

「あー、うん、貰おうかな。ミルクだけで」

ママに背を向けた場所に座ると、私の手をとった。
「かわいい色だね」

少し明るいマニキュアで染まった私の指先を優しく親指で撫でた。

「沖縄行く前からコレ塗ってたけどね」
今気づいたの?という気持ちが声に現れてしまった。

「知ってたよ」
私にだけ聞こえる声量でそう言うと、指先に唇を触れさせた。

「ちょっと!」

「んー?何ー?」
ママがキッチンから呑気に反応した。

「ううん、なんでもなーい」
そうごまかす私に、にっこり王子様スマイルを向けるノア。懲りずに何度も指に唇を当ててくる。

もうダメだよという意思表示で、小さく首を振るけど当然聞いてはもらえなかった。

「はい、おまたせー」
ママが近づいてきて、パッと手を離す。

「こっちが砂糖ミルクたっぷり」
私のマグ、少し離してノアのカップを置いてくれた。すると直ぐに、自分の分を入れにキッチンへ戻って行ってしまった。
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