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Gemini
第21章 現実
一番して欲しいところの周りをノアの指先が回っている。

(もっと真ん中…そこじゃなくて、もっと…)

あまり自由の効かない腰が勝手にノアの指を追いかけてしまう。

「ほら、いい子にして」
反対の手で太ももをギュッと掴まれた瞬間、ゾクゾクが一気に体を駆け抜けた。

背中は自然と縮こまって、両腕も胸の前でギュッと折りたたまれていた。
目を開けると、ノアの指先が太ももに食い込んでいるのが見える。パンツをなぞっている指も視界に入ってくる。

「いい子…するから」

「なあに?」

「ちゃんと…」

「ん?」
ノアの手が止まった。

「ぁあん…触って…ちゃんと、もっと…」

「じゃあさ、カナデが教えて。触って欲しいところ」
右足が外されて、床に降りる。ノアが捲り上がったままのスカートに手を入れて、パンツに手をかけ下げ始めた。

(やっと直接触ってもらえる)

不自由ながらも腰や足を動かして、右足を抜いた。今度は左足…と思ったのに、私の右足をまた膝に引っかけようとするノア。私は黙ったままそれに従った。

再び大きく足が開かれる。今度は丸見えの状態だ。

(恥ずかしい…けど…もう待ちきれない)

ノアの方を振り返ってキスをしようとすると、ちゃんと気づいて舌を絡めてくれた。

開かれた足の中心がヒヤリとして、濡れていたことを思い知らされる。
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