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Gemini
第21章 現実
顔を赤くすることしかできないまま、一旦ノアを家に帰した。ウソがバレないように辻褄を合わせなくちゃいけない。
バッグの中のスマホに届いていたルカからのメッセージに返信してみる。
[おかえり。まだ夕ごはんには早いよね?]
[ お、やっと帰ってきたな。買い物は済んだ?]
[うん。バイトお疲れさま。少し休んでからでいいよ]
[ いいよ。みやげ渡しに行ったようなもんだし ]
[私、まだお腹すいてない、かも]
テンポよくやり取りしていたのに、ルカからの返事が途切れた。
とりあえず…
少し汚れてしまったパンツを、取り替えようかな。
洗濯物のカゴに入れて部屋に戻ると、またルカから届いていた。
[ オレ、餓死寸前なんだけど ]
[うそでしょ]
[ ほんと ]
同時に外廊下に面した窓をノックされた。
「カナデー」
「今開けるね」
玄関のドアを開けると、ルカが立っていた。
「いい子にしてたか?」
頭にルカの手がのった。
「ふんっ」
ごめんねルカ、私、悪い子だったよ。
「なんか…」
ルカが言いかけたくせに、突然キスしてくる。
優しく唇を辿る舌を感じて、私は自然と口を開いた。柔らかな舌を私も追いかける。
まだ触れていたかったのに、唇が離れた。
「久しぶり、だな」
そういって笑ったルカに、今度は自分からキスをした。
ついさっきノアと触れ合った唇のままで。
バッグの中のスマホに届いていたルカからのメッセージに返信してみる。
[おかえり。まだ夕ごはんには早いよね?]
[ お、やっと帰ってきたな。買い物は済んだ?]
[うん。バイトお疲れさま。少し休んでからでいいよ]
[ いいよ。みやげ渡しに行ったようなもんだし ]
[私、まだお腹すいてない、かも]
テンポよくやり取りしていたのに、ルカからの返事が途切れた。
とりあえず…
少し汚れてしまったパンツを、取り替えようかな。
洗濯物のカゴに入れて部屋に戻ると、またルカから届いていた。
[ オレ、餓死寸前なんだけど ]
[うそでしょ]
[ ほんと ]
同時に外廊下に面した窓をノックされた。
「カナデー」
「今開けるね」
玄関のドアを開けると、ルカが立っていた。
「いい子にしてたか?」
頭にルカの手がのった。
「ふんっ」
ごめんねルカ、私、悪い子だったよ。
「なんか…」
ルカが言いかけたくせに、突然キスしてくる。
優しく唇を辿る舌を感じて、私は自然と口を開いた。柔らかな舌を私も追いかける。
まだ触れていたかったのに、唇が離れた。
「久しぶり、だな」
そういって笑ったルカに、今度は自分からキスをした。
ついさっきノアと触れ合った唇のままで。