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Gemini
第22章 ハリネズミ
深く深く交わったまま、ルカと一緒に天国にいる。

幸せ…

私の中で強く脈打ったルカのペニスがズルリと抜けると、なんとも言えない喪失感に胸が苦しくなった。
でも、同時にこれ以上自分を失わないで済むという安心感も存在していた。

「はぁ…はぁ…はぁ…」
ルカの呼吸が響く。

ぴちょっと音を立てて、床に捨てられたコンドーム。

口が開いたままのそれからは、投げられた拍子に精液が飛び出していた。


ルカ…

ルカを見上げると屈んでキスしてくれた。
優しく重なる唇。

ほっぺにも眉間にもこめかみにも、ルカは優しくキスをした。

「……ぅカ…」
声が掠れて上手に発音出来なかった。

「喘ぎすぎ」
優しい微笑みと一緒にまたキス。

「あ…」
ルカは私をまた浴槽の縁に座らせた。
足には力が入らなくて、されるがままに大きく開かれる。
「充血して真っ赤になってる」

「ルカ…わたし…もう…」

「しないよ、ちゃんときれいにしてやるだけ」

ムダ毛処理用のカミソリが開かれたそこにあてがわれた。
恥ずかしさを感じられる体力はもう残ってない。

「だいぶエロい」
シャワーで泡を流すと、前と同じようにツルツルになっていた。

「またオレがやってやるから」

「ん…」

ルカは何も無くなったところに、ちゅっと音を立ててキスをした。
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