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Gemini
第22章 ハリネズミ
部屋に戻ってお互い服を着たものの、なんとなく離れられなくて、ベッドに寝転がったままおしゃべりを続けた。気がついたらルカは寝てて、私もつられて眠ってしまった。



ブブブッという振動音がして、寝ぼけまなこに見てみると和樹からのLINEだった。

[ハリネズミカフェは、いまいちだった?]

もうその動物の名前を聞いても、すぐ隣にいるルカのことを思い出してしまう。

[ごめん、やっぱり行けないかも]

そう返信してから画面をオフにした。
すぅ…っと息を吸って、細く吐いた。
黒い画面を見つめたまま、和樹との距離感を考えていた。

寝てると思ってたルカが何も言わずに私からスマホを取り上げる。首の後ろにキスをしながら、ぎゅっと強く抱きしめてきた。

「起きてたの?」

「行くの?」

「行かないって打ったよ」

「かも、だった」

「行かないよ」

「行きたいの?」

「行きた…くないよ、別に」

「興味無いとこだから、行かないだけ?」

「違う」
ゴソゴソとルカの方に振り返って、目を見る。
「もう興味無い人だから、行かないの」

「へぇー、そう。ま、別にいいけど」
ルカは抱き寄せて私を胸の中にしまい込んだ。

ルカらしくない甘えん坊みたいな口調に、心臓がキュッとなっていた。
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