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Gemini
第23章 バランス
ベッドにうつ伏せになる。
「あーー、もーーー」

自分の感情の上下に勝手に振り回されてる。
自分でも分かってる。

(…もう一回…話しに行かなきゃ…)

いつでも平気ってことは
もうあの人とも会ってないってことは
私だけってこと…じゃないのかな?
私ばっかり子供みたいで、年齢差が恨めしくなる。


着信を知らせるバイブ音。
和樹からのLINEだった。

[一回、会う時間とって欲しい]
たった一行。
きっと色々考えて、この言葉にしたんだろうな。

(和樹みたいに、私の気持ちもクネクネしないでまっすぐ誰かに向かってたらよかったのに…)

他人事みたいだけど、心底そう思った。

(あんな酷い立ち去りかたしたのに、まだ私のことを気にしてくれてるんだ…)

(私も好きになれたら楽…なのかな?)

「あーーーー」
頭がパンクしそうだ。

[いいよ、明日でも]
すぐに既読がついた。

[1時頃は平気?]

[平気]

[そっちの駅行く]

和樹の申し出に乗ることにした。心が落ち着かないせいで、細かいことまで気をまわす力が湧かない。
結局、駅のファストフードで待ち合わせた。

和樹のことをハッキリさせて、それからルカに会いに行こう。ハッキリしたら、今度こそルカに好きって言えるかもしれない。

(でも、バカにされたら…?困らせちゃったら…?)

堂々巡りで進まないまま、いつの間にか眠っていた。
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