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Gemini
第24章 普通じゃない
エレベーターホールから歩いていくと、小さく手を振ってきたので、私も軽く振り返しながら近づいて行った。
「ノア…あとどれくらいって…」
「一時間くらい?だったかなぁ」
「一時間…」
(話、もつかな…)
不安と興味とが入り交じった複雑な心のまま、できるだけ平気な顔をして鍵を開けた。
「かなでちゃんってさぁ」
慣れた感じでノアのベッドに座ったのが、少し気に入らなかった。
「ノアくん推し?それとも、ルカくん推し?」
「推し?…ですか……」
「そうそう!」
うちの学校ではあまり見かけない、独特な女子っぽさを感じる喋り方。正直言って、好きじゃない。
「いとこなので…」
「でも、やったんでしょ?」
(この人、何をどこまで知ってるの?)
答えに詰まっている私を無視して、自分はノア推しだと仕切りにアピールしてくる。
(でも初めて見かけたときは、ルカと…)
「……」
「あはっ♡そうそう。ごめんねー。こないだ、ノアくんとあたしがやってたの見たってホント?」
「えっ…ぁ………ごめんなさい…」
「いいのいいの、わざとじゃないもんね♡」
「ぁ…はい…」
「かなでちゃんって、あーゆーの興味ないの?」
(ああいうって…なんで初めて喋る人とこんな…)
顔がどんどん熱くなってくるのが分かった。
「ノア…あとどれくらいって…」
「一時間くらい?だったかなぁ」
「一時間…」
(話、もつかな…)
不安と興味とが入り交じった複雑な心のまま、できるだけ平気な顔をして鍵を開けた。
「かなでちゃんってさぁ」
慣れた感じでノアのベッドに座ったのが、少し気に入らなかった。
「ノアくん推し?それとも、ルカくん推し?」
「推し?…ですか……」
「そうそう!」
うちの学校ではあまり見かけない、独特な女子っぽさを感じる喋り方。正直言って、好きじゃない。
「いとこなので…」
「でも、やったんでしょ?」
(この人、何をどこまで知ってるの?)
答えに詰まっている私を無視して、自分はノア推しだと仕切りにアピールしてくる。
(でも初めて見かけたときは、ルカと…)
「……」
「あはっ♡そうそう。ごめんねー。こないだ、ノアくんとあたしがやってたの見たってホント?」
「えっ…ぁ………ごめんなさい…」
「いいのいいの、わざとじゃないもんね♡」
「ぁ…はい…」
「かなでちゃんって、あーゆーの興味ないの?」
(ああいうって…なんで初めて喋る人とこんな…)
顔がどんどん熱くなってくるのが分かった。