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Gemini
第24章 普通じゃない
(やだ…これ…イク…)
嫌なのに、悲しいのに、怖いのに、
私の体は勝手にイッた。

十数秒間、鼻から抜ける息が止まっていた。
またすぐに荒い息が不規則に吐き出される。

(恥ずかしい…こんな酷いことされてるのに…)
目の前のこの人に見られてる思うとゾッとした。でも私の顔と体を笑顔を浮かべて見ているだけで、何も言ってはこなかった。

そしてまたすぐにあの感覚がクリトリスに集まってきてしまう。
(いやっ…こんなの…)

「んんーーっ、んーっ!!」

膝がバタバタと震える。
2回目は、ほぼ連続でやってきた。
無理やり持っていかれる場所は、もはや天国ではない。

(もう嫌っ…助けて…)

唯一止めることのできる張本人は、私に背を向けるようにベッドに寝転がってしまった。

クリトリスでイッた直後の一瞬の空白、中で動いている物体のうねりが強まった気がした。
誰も触れていないのだから、気のせいなのかもしれないけど。グリグリといううねりはすぐに復活して、また別の快感を私にもたらし始めた。

クリトリスもまた感覚を取り戻してくる。

勝手に仰け反る背中と、それによって当たる角度が変わるバイブ。

「ふっ…はっ…ふはっふっ…ぅふっ」
鼻から抜ける息が変なリズムを刻み始めるとすぐ、3回目の快感に飲み込まれ始めていた。
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