この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Gemini
第25章 バースデー
お友達の方が下に買いに行ってる間に、ユウキさんがまた近づいてきた。
「どう?あの人、かっこいいでしょ?」
「あ、うん。ほんと、ふたりとも絵になる感じ」
「それは言い過ぎ。僕のね、パートナー」
「パートナー??」
「そう」
「えっ?でも結婚…って」
「そっちはね、この間やーっと、終わったんだ」
大人の話すぎて、一瞬理解が追いつかない。
ってことは、ユウキさんって…聞き返そうとしたときに、そのパートナーが戻ってきた。
仲良さげに話してる二人を見つめてしまう。
パートナー…仕事じゃないよね、彼氏…?それって?
学校にもそういうのが好きな子はいるから、私にも分かる。
「ユウキさん、幸せ?」
私の方を向いたときに、聞いてみた。
「ああ。すごくね。」
「そっか」
「かなちゃんもそうだといいな」
「いろいろあるけど大丈夫。また今度話聞いてください。一番、全部話してるのユウキさんだから」
「そうなの?…そうか。うん、また今度ね」
結局なんにも進んでなかった勉強道具をしまって、私は楽しそうなお兄さんふたりと別れた。
(幸せか…)
いろんな形があるんだと見せつけられた気がした。それがどんな形だったとしても。
そして、無性にルカに会いたくなった。問い詰めるとか、怒るとか、そういうことじゃなくて。遠い昔の思い出みたいになってしまった、あの優しいキスが恋しくて堪らなかった。
「どう?あの人、かっこいいでしょ?」
「あ、うん。ほんと、ふたりとも絵になる感じ」
「それは言い過ぎ。僕のね、パートナー」
「パートナー??」
「そう」
「えっ?でも結婚…って」
「そっちはね、この間やーっと、終わったんだ」
大人の話すぎて、一瞬理解が追いつかない。
ってことは、ユウキさんって…聞き返そうとしたときに、そのパートナーが戻ってきた。
仲良さげに話してる二人を見つめてしまう。
パートナー…仕事じゃないよね、彼氏…?それって?
学校にもそういうのが好きな子はいるから、私にも分かる。
「ユウキさん、幸せ?」
私の方を向いたときに、聞いてみた。
「ああ。すごくね。」
「そっか」
「かなちゃんもそうだといいな」
「いろいろあるけど大丈夫。また今度話聞いてください。一番、全部話してるのユウキさんだから」
「そうなの?…そうか。うん、また今度ね」
結局なんにも進んでなかった勉強道具をしまって、私は楽しそうなお兄さんふたりと別れた。
(幸せか…)
いろんな形があるんだと見せつけられた気がした。それがどんな形だったとしても。
そして、無性にルカに会いたくなった。問い詰めるとか、怒るとか、そういうことじゃなくて。遠い昔の思い出みたいになってしまった、あの優しいキスが恋しくて堪らなかった。