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Gemini
第25章 バースデー
プッ…プッ…プッ…トゥルルル…

何度か繰り返された呼び出し音の後、メッセージを残すように言われた。
[ あ、私…あの……もう一回…はな… ]

話したいの
そう言い終わらないうちに、勝手に通話が切られてしまった。またタイミングが合わない私たち。

さっきまであんなに熱かった体はいつの間にか冷めてて、今度は目の周りが熱くなってきた。鼻もツーンとしてきたのを、唇を噛んで堪える。

目を閉じて深呼吸を繰り返したら、少しずつ涙は体に吸収されていった。
誕生日に、ふたりがお祝いしてくれるんだから、こんなに嬉しいことはない。そう自分に言い聞かせる。


ママからの手紙を読み返しながら、最近夜勤の日数がかなり増えてきてるママのことが心配になってくる。明日私が学校に出かけてから帰ってくるママへ、手紙の返事を書こう。

あとは…、温め直せば食べられるようなものを作っておこう。冷蔵庫を開けてにらめっこする。今ある野菜を豚肉で巻いて焼いておけばいいかな?

一瞬うどんが視界に入って、ルカの声がフラッシュバックする。mon bébé…甘い声でそう呼ばれたい。


知らない間にまたボーッとしてしまう。


ピピピピと冷蔵庫に急かされて、慌ててドアを閉めた。
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