この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Gemini
第25章 バースデー
家に帰って早速開けてみる。
自宅用だって言ったけど、あのお姉さんが丁寧にかわいくラッピングしてくれた。
これを見たらルカはなんていうかな?
まだ私には早い?
似合ってるよ?
ノアなら間違いなくそう言いそう。
そんな想像をしながら、タグを外して持ち上げてみる。どんな誕生日になるのか、半分怖くて半分楽しみだ。
スマホが鳴って、まるで悪いことをしてたのがバレたみたいな気持ちになった。
「っ!……くりしたぁ…」
画面を見るとルカだった。
(出る?…出ない?…出る?…)
「…もしもし…」
[ オレ]
「うん、知ってる」
[ 何してた?]
「あー…」
下着を紙袋にしまう。
「特に何も」
[ じゃ、開けて]
(開けて?)
コンコンと玄関のドアがノックされた。
「うそっ」
玄関を開けると、白いシャツにネクタイを締めたルカが立っていた。
「制服?」
「あぁ、うん、買い物して帰ってきたから」
「何買ったの?」
「えと、まあ、色々…」
普通に喋りながら、普通に革靴を脱いで家に上がってきた。チラッと私の部屋を見たけど、普通にリビングに向かっていった。
「どうしたの?急に。っていうか、その服…」
「ちょっと、面接的な?かっこいいだろ?」
「うん…」
捲られた袖からは細いのに筋肉質な腕が見えて、首筋は少し汗で光っている。ネクタイを緩めているその仕草も、胸が痛くなるくらいかっこよかった。
「なんだ、素直だな」
「え?」
「なんか怒ってただろ?」
「あー、そうだっけ。忘れた。」
ルカが私の目の前にいるだけで、嬉しくなってる。久しぶりに真っ直ぐ私を見てくれてるだけで、モヤモヤがどこかに行ってしまっていた。
自宅用だって言ったけど、あのお姉さんが丁寧にかわいくラッピングしてくれた。
これを見たらルカはなんていうかな?
まだ私には早い?
似合ってるよ?
ノアなら間違いなくそう言いそう。
そんな想像をしながら、タグを外して持ち上げてみる。どんな誕生日になるのか、半分怖くて半分楽しみだ。
スマホが鳴って、まるで悪いことをしてたのがバレたみたいな気持ちになった。
「っ!……くりしたぁ…」
画面を見るとルカだった。
(出る?…出ない?…出る?…)
「…もしもし…」
[ オレ]
「うん、知ってる」
[ 何してた?]
「あー…」
下着を紙袋にしまう。
「特に何も」
[ じゃ、開けて]
(開けて?)
コンコンと玄関のドアがノックされた。
「うそっ」
玄関を開けると、白いシャツにネクタイを締めたルカが立っていた。
「制服?」
「あぁ、うん、買い物して帰ってきたから」
「何買ったの?」
「えと、まあ、色々…」
普通に喋りながら、普通に革靴を脱いで家に上がってきた。チラッと私の部屋を見たけど、普通にリビングに向かっていった。
「どうしたの?急に。っていうか、その服…」
「ちょっと、面接的な?かっこいいだろ?」
「うん…」
捲られた袖からは細いのに筋肉質な腕が見えて、首筋は少し汗で光っている。ネクタイを緩めているその仕草も、胸が痛くなるくらいかっこよかった。
「なんだ、素直だな」
「え?」
「なんか怒ってただろ?」
「あー、そうだっけ。忘れた。」
ルカが私の目の前にいるだけで、嬉しくなってる。久しぶりに真っ直ぐ私を見てくれてるだけで、モヤモヤがどこかに行ってしまっていた。