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Gemini
第25章 バースデー
家に帰って早速開けてみる。
自宅用だって言ったけど、あのお姉さんが丁寧にかわいくラッピングしてくれた。

これを見たらルカはなんていうかな?

まだ私には早い?

似合ってるよ?
ノアなら間違いなくそう言いそう。

そんな想像をしながら、タグを外して持ち上げてみる。どんな誕生日になるのか、半分怖くて半分楽しみだ。

スマホが鳴って、まるで悪いことをしてたのがバレたみたいな気持ちになった。
「っ!……くりしたぁ…」

画面を見るとルカだった。

(出る?…出ない?…出る?…)
「…もしもし…」

[ オレ]

「うん、知ってる」

[ 何してた?]

「あー…」
下着を紙袋にしまう。
「特に何も」

[ じゃ、開けて]

(開けて?)
コンコンと玄関のドアがノックされた。
「うそっ」

玄関を開けると、白いシャツにネクタイを締めたルカが立っていた。
「制服?」

「あぁ、うん、買い物して帰ってきたから」

「何買ったの?」

「えと、まあ、色々…」
普通に喋りながら、普通に革靴を脱いで家に上がってきた。チラッと私の部屋を見たけど、普通にリビングに向かっていった。

「どうしたの?急に。っていうか、その服…」

「ちょっと、面接的な?かっこいいだろ?」

「うん…」
捲られた袖からは細いのに筋肉質な腕が見えて、首筋は少し汗で光っている。ネクタイを緩めているその仕草も、胸が痛くなるくらいかっこよかった。

「なんだ、素直だな」

「え?」

「なんか怒ってただろ?」

「あー、そうだっけ。忘れた。」
ルカが私の目の前にいるだけで、嬉しくなってる。久しぶりに真っ直ぐ私を見てくれてるだけで、モヤモヤがどこかに行ってしまっていた。
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