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Gemini
第8章 週末
次の日、ママに買ってもらったコーデで家を出る。
やっぱりウキウキしちゃうのは、和樹のことが気になってるってことなのかな。

今日はノアにもルカにも会いたくなかったから、少し急いでマンションを出て駅に向かった。

約束の時間の10分前、改札の前にはもう和樹が立っていた。シンプルな大きめのTシャツが、がっしりしてる肩を際立たせてた。髪も前みたいにちゃんとセットしてあった。

「おはよう」
「おっす」
また下唇を少し噛んで、笑わないように堪えてるみたいに見えた。

「か…髪の色、変えた?」
和樹、と名前を呼び損ねた。

「あぁ、ちょっと。変?」
「ううん、似合ってる。羨ましい。」
ミルクティみたいなかわいい色。もし校則で禁止されてなかったとしても、そんな色にする勇気はない。

「か…奏は、染めたことない?」
和樹が名前を呼んでくれた。

「うん。」
「だから、きれいなんだな」
「そうかな?」
「ああ。」

「あっちに噴水広場があるんだけど、そこ行く?それともどこかに…」
「そこ行こう」

ベンチに座って、ちっちゃい子がはしゃいでるのをふたりで見ていた。

「あ!そうだ!………見て見て!!」
「あ、買ってもらったんだ」
ピカピカのスマホを和樹に見せた。

「か、和樹の番号も登録したよ」
「お、おお…」
「かけるね」

和樹はパパッと操作して、私の番号を登録した。
「LINE、やる?」
「うーん、そのつもり。」
「…俺もやろうかな…あいつらにバレないように」

この前の電話のときを思い出して笑ってしまった。
「楽しそうだったね」
「いや、まじ、うぜえよ」

そこで私たちはLINEの登録をして、目の前にいる和樹と少し練習することにした。
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