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Gemini
第8章 週末
[ ありがとう]
[ かなでって、奏って字なんだ]
[ うん]

[ 苗字は?]
[ 雨宮。あまみや。]
[ 雨宮 奏]
はーい!と、キャラクターが手を挙げてるスタンプを送った。

「あ、何食いたい?」
突然話しかけられてちょっと驚いた。
「ここか…ここ、それかこっち」
LINEの画面にお店のリンクが貼られていく。

「便利だねー」
「そうだな」

「あ、あと、スマホケース買いに行きたいの」
「いいね、行こう」

和樹が調べてくれてたお店でお昼を食べた。前よりずっと近く感じるのは、奏って呼んでくれるからかな。

ゲームセンターでふたりでお金を出し合って買ったコインが倍以上に増えたりして、ずっと笑いっぱなしだった。

スマホケースがいっぱい並んでるお店にも連れてってもらって、時間はあっという間に過ぎていった。もう暗くなってきたけど、もう少し話していたかったから、時計は見ないように気をつけた。

帰りも駅まで送ってくれて、またあの噴水の前で少ししゃべろうと誘ってみる。
ベンチに座って、買ったばかりのカバーを着けたスマホを撮って送ってもらった。デザイン違いのカバーを買った和樹のは、私ので撮って和樹に送信する。

「和樹、今日はいろいろありがとう」
和樹は黙ったまま、私の方を見て微笑んだ。
高く噴水が噴き上がるのをふたりで見上げる。


「あのさ…良かったら」
細かい水の粒が降ってきて、いろんな光を反射させてた。
「…16日の花火、行かない?」

(付き合おうとか言われるかと思った…)
「行く!」
「また二人でもいい?」
「いいよ。和樹がいいなら。」

和樹は微笑んで、私の頭に手を伸ばしてきた。

「ん?」
私が顔を見上げると、和樹はその手を引っ込めた。

「あ、いや。なんかついてるかと思ったら、気のせいだった。」
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