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Gemini
第8章 週末
ルカは私の片手を自由にする代わりに、自分のズボンに手をかけた。
「やめてルカっ、こんなの嫌っ!」

「バカ…無理やりなんてしないよ。」

ふふんと少し馬鹿にしたように笑って、私の手を自由にしてくれた。

ルカは少しだけ下ろしたパンツの中から、それを出して私に押し当てた。
「いいか?カナデ…ここに入るんだよ…」

ルカは自分の手でそれを動かして、私のことを何度もなぞった。時折それがクリトリスに触れ、私の足はピクンと反応してしまう。

ピチュッ…プチュッ…

私は一瞬、この先の段階に進んでしまってもいいとさえ思ってしまった。
好きとかそういうことではなく、これまでルカが私にくれた快感を超えるのではないかという期待で。

「ね、少しだけ…してみて」

「少しだけって…」
ふぅぅ…と大きく息を吐いて、ルカの先が少しだけ当たった。まだ入るというよりら、当たってるだけという感じ。

「なに?オレの理性、試してんの?」

「そういう訳じゃないけど…」

「あぁ…やばいな…」
クチュクチュクチュ…とルカの先端とクリトリスが擦り合わされる。

「負けそう…本能に…」
床に寝た私の上に覆いかぶさるようにして、私の顔の脇に両手をついた。
ルカが腰を動かすと、少しだけ私の中に入ってきた。
頭の片隅には、(こうやってするんだ…)なんて、変に冷静な自分もいた。

チュクッ…
ルカが腰を離すと、混ざりあった粘液が寂しそうな音を立てた。

「怖い?」

「ううん…」
私が首を振ると、またルカは腰を近づけてきた。

プッ…チュッ…
ズリュッと入ってきた。私はルカの手首を握る。

「痛くない?」

首を振った。
「…でも…」

「怖い?」

目を開けて黙ったままルカを見上げると、ルカも何も言わずに私から出た。

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