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Gemini
第8章 週末
「触ってもいい?」
「お好きにどうぞ」

パンツの上から触るとやっぱり硬くて、そして熱かった。さするように撫でてみると、ルカの唇から熱い息が漏れた。
先の方にくびれのようなものがある。これはどうなってるんだろう…。

「見てみてもいい?」
「ああ」

私は自分でルカのパンツに手をかけた。
そのまま下ろそうとすると、それがパンツにひっかかって突っ支い棒のようになってしまった。

「ごっ、ごめん」
「いいよ別に」

パンツのウエスト部分を引っ張って、避けるようにして下ろす。

ゴクンと唾を飲み込んでしまった。
(これが…)
思わず手を止めて凝視してしまう。

「どうした?」
ううん、と首を振る。
「…初めて見たから…」

ルカはまたふふんっと笑った。

「触ってよ、ペニス」
「ペニス…」
「あぁ」
そう言うと、ルカのお腹に置いたままになってた私の手をそこに導いた。

「さっきみたいに触って」
「う……うん…」

つるつるしてて、硬くて、先の方は矢印みたいな、きのこみたいな形になっていた。漠然ともっとグロテスクなのかと想像してたので、何となく安心した。

指先で筋張ったラインを恐る恐る辿ってみると、ピクンと反応した。

「握って」

ルカが言うままに私はそれを…ペニスをそっと握った。脈打つように感じたけれど、もしかしたら自分の心臓の音かもしれない。
少し力を入れてみるけれど、その弾力と芯の通った硬さが、跳ね返してくるような感じがした。

痛くないかと心配になり、ルカの顔とそっちを交互に見ながら触る。

「こうやって動かすんだよ」

私の手に重なったルカの手が、上下の動きを教えてくれてる。

「痛くない?」
「気持ちいいよ」

その言葉に、自分が何をしているのか改めて思い出させられた。
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