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アンケートから生まれた Love story
第2章 漫画みたいな終わり方・始まり方
「俺は月曜の朝からスーツ着て、丸〇内のど真ん中で出勤前にコーヒーを飲んでいる。
誰がどう見たって普通のサラリーマンにしか見えないだろ」
そう言った彼はライトグレイのシャツに、ノーネクタイ
肘付近まで捲られた袖
座っていても分かる長い脚、細身のスーツ
テーブルの上には私と同じアイスコーヒーと
スマートフォン・タブレット端末、外した腕時計
あ、反対側にシルバーのスーツケースが置いてある。
これから出張?それとも帰ってきた?
年下、きっと20代後半。
この色気と落ち着きが年齢不詳だけど……
って、上から下まで眺めてしまった。
いずれにしても、まるで絵に描いたような……
「エリートサラリーマンを演じている若手俳優に見えます」
「見えねぇから」
あ、さっきよりも笑った。
失笑って感じだけど。
「変な女」
……変って言われたけど
嫌な感じが全然しないから不思議。
本当にかっこいい人だなぁ。
モテてモテて仕方ないだろうな。