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アンケートから生まれた Love story
第6章 結婚の条件
会話しながら、1週間前と同じ場所で
同じ自販機でコーヒーを買って向かい合って座る。
「蓮さん、今日なんか調子悪そうっすね」
どんなに忙しくても、切羽詰まった状況でも平常運転の蓮さんから
いつもの爽やかオーラが消えていたのには気付いていた。
「……お前は騙せないな」
「瀬名さんなんて朝からずっと機嫌悪くて、さっき帰りましたよ。
グループ全体に関わるヤバイ問題ですか?」
「二日酔い」
「え?」
「金曜夜の泥酔が残ったままで。
……いいよ引いて。自分が1番ドン引きだから」
いや、引かないけど珍しいな。
どんなにヘビーな接待や会合でも、次の日にはケロッとしてる人なのに。
3日経ってもグロッキーってどんな飲みなんだ。
「学生からの友人達に、初めて瀬名が加わって。*
どーやって帰ったかも記憶が無い」
「はは、奥さんに怒られたでしょ」
「いや、瑠璃の会も同じだった。夫婦2人してリバース。
瀬名の彼女は強くて、怒られたのはあいつだけ」
「………」
「あの会、当分自粛した方がいいかも……」
*…a.n.r.r.y 第21章 参照