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第6章 結婚の条件

学生の時のノリがそのままって感じだな。

つーか瀬名さん彼女いたんだ。
俺と同じで適当に遊んでるだけだと思ってた。

てことはあれか。つまり佐伯の失恋は確定。
かわいそ。


「ってこっちの話はいいから」


コーヒーを飲んで一息ついて、蓮さんがじっと俺を見つめた。


「「………」」


・・・分かってます、報告が必要だってことは。

だけど
土曜日に起きたことを、どこからどこまで話せる？


「包み隠さず全部話せ」
「……僕の心読まないでください」
「ちゃんと聞いてくれた？ シェリーの抱えている悩み」
「……！」
「心配なんだ。 俺も、あいつも」


‟ しえり ” だから、その愛称なんだろうけど。

もう１人のあいつってのも誰だか知らないし
エレベーターの時の半端ねぇ焦り様といい、今のこの表情といい



・・・大丈夫？ 俺。

もう既に片足どころか、自ら両足突っ込んでるけど・・・