この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第6章 結婚の条件
「話す前に確かめておきたいんですけど」
コーヒーをテーブルに置いて、冷静を装う。
「あの人、何者ですか?
蓮さんの昔の女とかやめてくださいよ」
「……違うよ」
「なんですか今の3秒の間。
どんな繋がりですか?」
「大学が同じだった。2学年、上。
学部も部活も違うし、本来は関わらない人だった」
「……だった?」
「………」
~~怪しいな!
この人が言葉に詰まるところなんて初めて見たんだけど。
瀬名さんに見せたらなんて言うか。
……俺が尋問する立場になるなんてそうそうねぇし
一体過去に何があったんだ?
「詳しいことは言わないけど」
「言ってくださいよ、気になる」
「 ‟ 若気の至り ” で片付く内容だよ。
掘り下げる必要はない。……ただ」
額を片手で覆った蓮さんが、大きく息を吐いた。
「借りがあるんだ、かなり大きな借り。
だから直接言ってくれたなら、俺がなんとかしたかった」
「……!」
「でもシェリーは俺達の事を忘れただろうし、今となってはどうでもいいはず。
だからタカ、お前には期待してる。
……無茶苦茶言ってるって、分かってるけど」