この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第6章 結婚の条件
・・・確かに無茶苦茶だけど
ズルイんだよ蓮さんは。
あなたに期待してるって言われたら、誰だって全力で応えたくなるんだ。
その中でも俺が1番の鈴木蓮信者なのかもしれねぇんだからな!
「……手短に話すと、やることは2つです」
余計なことまで喋っちまいそうだから、手短だと前置きした。
「ひとつは、一方的に婚約破棄した男を見つけて
謝罪と300万円を取り返すこと」
「300万!?」
「ほとんど彼女の金だそうです。
これはとりあえず身近な人脈使ってなんとかなります」
「大丈夫か? 人手や情報が必要なら裏から手を貸すよ」
「大丈夫。着手済です」
今になって単なる二日酔いの影響だったって知ったけど
今朝、誰も近付けないダークオーラを放つ瀬名さんに
理由を言わず、専門機関の紹介を不躾に頼んでみた。
お前俺の忠告聞いてたのかアホ、と一蹴されたけど
デスクに戻ったPCの画面に、必要な連絡先とサイトURLの社内メールが秒で入っていた。
恐るべき、先月ナンバーワンの実力者。